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雨漏り漏水調査・修理の実績

新築10年のマンション、ウッドデッキ下からの浸水。防水層の破断が招いた構造体ダメージ

カテゴリ
マンション
エリア
埼玉県さいたま市
原因
ベランダのウッドデッキ下の防水層の破断と、プランター設置による排水阻害

結論

新築10年のマンションで、ベランダのウッドデッキの下から、室内の壁と柱にかけて水が流れ込む症状が発生していました。ウッドデッキ自体は目立った破損がありませんでしたが、調査の結果、ウッドデッキの重量によって防水層が破断し、その箇所から雨水が大量に浸透していることが明らかになったのです。

お悩み、どんな人からの相談だったのか

ご依頼いただいたのは、40代のご夫婦。「ベランダのウッドデッキを設置して3年ほど経つけど、最近になって壁にシミが目立つようになった。ウッドデッキは新しいし、雨漏りとは関係ないと思っていたのに…」とおっしゃっていました。

さらに詳しくお聞きすると、ウッドデッキの下には常にプランターが多く置かれており、排水もあまり良くない状態。「ウッドデッキを設置する際に、管理会社から何か言われたわけではないので、大丈夫だと思っていた」とのことでした。特に新築物件だからこそ、まさかこのような問題が起こるとは思っていなかったようです。

原因特定までの経緯

一見すると、ウッドデッキは新しく問題がないように見えます。しかし、雨漏りの真犯人は、目に見えない部分に潜んでいました。

第1段階:ウッドデッキの状態確認では、デッキ自体には破損がないことを確認。しかし、その周辺の防水状態を詳しく見ると、デッキの脚が立っている場所の防水材に、微かなひび割れのような痕跡が見られました。

第2段階:防水層の精密検査では、ウッドデッキを一時的に移動させて、その下の防水層を確認。するとそこには、明らかな破断が見つかったのです。重量物が常に同じ場所に置かれることで、防水層に集中荷重がかかり、経年とともに破断していたのです。

第3段階:散水試験では、その破断箇所に水をかけると、瞬く間に内部へ浸透。防水層があるべき部分に穴が空いていることで、雨水は直接、コンクリート構造体へ浸入していました。

第4段階:湿度・温度測定では、壁の内部から異常に高い湿度が検出されました。さらに、複数箇所の計測で、水が建物内をどのように流れているかまで把握できたのです。

補修内容と今後の対策

診断結果から、以下の対応を実施しました。

対策1:防水層の復旧工事。破断している防水層を、周辺を含めて広めに交換。単に破断箇所を塞ぐだけでなく、ウッドデッキが再び同じダメージを受けないよう、周辺の防水層全体を強化しました。

対策2:既に浸透した水の排出。内部構造体に浸透した水を、適切に排出・乾燥させるための処置を実施。乾燥を不十分なままにしておくと、カビや腐食が進行するためです。

対策3:ウッドデッキの施工方法の改善。デッキの脚の置き方と、その下の防水処理を再設計。重量を分散させ、防水層への集中荷重を回避する構造に変更しました。

対策4:ベランダ全体の排水性改善。プランターが置かれていた箇所の排水ルートを明確にし、常に水が滞留しない環境を作りました。

今後の対策:ウッドデッキは機能的で見栄えもいいものですが、マンションのベランダでは「防水層への負荷」という視点が重要です。「3~5年ごとに防水層の状態を確認する」と「デッキの配置を工夫して、常に一箇所に荷重がかからないようにする」をアドバイスさせていただきました。

担当者コメント

「新築だからこそ、逆に『まさかこんなことが』という落とし穴があります。ウッドデッキやプランターといった『後付けの重量物』は、当初の防水設計では想定されていないことが多いのです。マンションのベランダは限られたスペースですから、どうしても使い方が集中しがちです。そのしわ寄せが防水層に集中荷重として現れる—これは珍しくないケースです。今回、お客様から『こんなことが起こるなんて知らなかった。他の家も同じリスクを抱えているのでは』というご質問をいただきましたが、その通りです。マンションの管理組合様にも、こうした情報をお伝えすることで、同様のトラブルを未然に防ぐことができます。」

まとめ

新築だからこそ安心、という考えは、ベランダの使い方が初期設計を超えると崩れます。ウッドデッキやプランターといった後付けの重量物は、防水層に予想外のダメージを与える可能性があります。

こうしたリスクを理解した上で、ベランダを安全に使用するためには、定期的な確認と、適切な配置・排水管理が必要です。新築だからこそ、今のうちから専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。
建物種別
RC造分譲マンション(築10年)
調査箇所
ベランダ、ウッドデッキ下の防水層、壁・柱
調査方法
目視調査、防水層精密検査、散水試験、湿度・温度測定
調査結果
ウッドデッキの脚が置かれている部分の防水層に破断を確認。集中荷重による防水層劣化と内部への雨水浸透を確認

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